Royal International Air Tattoo 2022, United Kingdom

7月15~17日までの3日間、イギリスのフェアフォード空軍基地でRIAT2022が開催された。2020・2021年はコロナ禍のため、オンライン・ライブ配信だったが、3年ぶりに世界各国から266機が参加。今年はアメリカ空軍75周年を記念する特別機の参加や韓国空軍の「ブラックイーグルス」の華麗な飛行展示が話題を呼んだ。日本からは航空自衛隊のC-2も2018年以来4年ぶりに参加し、ノンストップで繰り広げられる空の祭典を20万人の人達が楽しんだ。


RIATの魅力

時間を忘れる大空の祭典


RIATの魅力は、世界各国から集まった参加機の多さとその多様さを見れば容易に理解できる。最新の軍用機に加えて、ヴィンテージ機や、ワンオフのカラーリングを施した現用機などが登場し、今回の開催でもその期待は裏切られなかった。

オープンデイの金曜日は4時間の飛行展示が行われるプレビューデイ。土曜、日曜は7時間以上のスリリングな飛行展示が行われるフルタイムの航空ショウとなっている。土曜には“TOP GUN/Maverick”の主演したトム・クルーズが到着、各国のアクロバットチームと交流をしながら会場を巡った。ちなみにトム・クルーズが到着した時は“Wing man just arrive”というアナウンスがあり、会場が大いに沸いた。


激変した国際情勢を背景に


コロナ禍により3年ぶりに開催されたRIATでは国際情勢も激変した。特にウクライナ、ロシアとの戦争継続も見据えたなかで、アメリカ主導の「同盟国」囲い込みの祭典ともいわれるショウでもあったといえる。

今回、米軍は11機の戦術航空機と100人以上の航空兵を祭典に送り込んでいる。このイベントを通じて在ヨーロッパ・アフリカ米空軍は、31か国から集まった数百人のパイロットと積極的に戦術技術の交流の場となっていた。RIAT2022開催にあたりジェームズ・ヘッカーUSAFE-AFAF司令官は、次のようにコメントをしている。「このRIATでは、同盟国が一堂に会しているため、多くの同盟国と欧州における戦術技術の話をする機会が設けられることには有意義に感じる」。また「我々は戦術情報を共有するためのシステムを確保するために、今後も協力し合う必要があり同盟国として、また戦術パートナーとして、共通のオペレーティング・イメージで活動できるようにする必要がある」と述べている。

世界最大の軍用機の祭典の場を借り、対ロシアとその同盟国を強く意識したコメントであり、ショウの構成も例年になく、複数国による編隊デモンストレーションも目についた。


来年以降の日程も決定


飛行展示では、オープニングを飾る地元イギリス空軍の「レッド・アローズ」の編隊飛行が恒例となっており、今年は英空軍の新鋭機P-8との飛行となった。また、各国からのディスプレイ・チームも参加しており、イタリア空軍の「フレッチェ・トリコローリ」をはじめ、韓国空軍の「ブラック・イーグルス」のダイナミックで繊細な飛行展示には会場からも大きな歓声が湧いた。

来年の開催もすでに発表され、来年こそは!と思っている読者の方は早めの宿泊施設の手立てが成功の鍵であることを伝えておきたい。

来年は「Training the Next Generation Air Force(次世代の空軍を育成する)」がメインテーマとすることが発表され、4年ぶりに開催された世界最大の軍用機の祭典は17日に閉幕した。


⬜️掲載誌:月刊航空情報 2022年10月号/せきれい社



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