Royal International Air Tattoo 2019, U.K.

RIATの歴史と開催概要

RIATは1971年に「エアータトゥー」として開催が始まり、当初は隔年開催でスタートした。1976年からIAT(International Air Tattoo)と称され、93年からは毎年開催となり、96年にエリザベス2世女王により名称に「Royal」を追加することが認められ、現在に至る。

名称のタトゥー(Tattoo)は刺青の意味ではなく、軍楽隊の演奏などによるショーを意味しており、転じて軍の公開展示などを示す際にも用いられる。今年の発表によると、25ヶ国から39の軍隊が参加、245機の航空機が展示され、述べ3日間で18万人の観覧者が来場した。


今年のRIATは“Air & Space”というテーマで7月19日から21日まで英国グロスターシャー州のフェアフォード(RAF)基地で開催された。

昨年は英国空軍創設100周年を記念し、今年はNATO(北大西洋条約機構)創設70周年、そしてノルマンディ上陸75周年という昨年に引続き歴史のターニングポイントの開催となった。 今年の開催ではNATOに加盟する29ヶ国から実に13ヶ国の軍用機がここフェアーフォードに集結し、その中で特に話題を呼んだのがルーマニア空軍のミコヤンMiG-21、トルコ空軍のF-4Eファントム、スペイン海軍からAV-8Bハリアーllそしてウクライナ空軍のIlyushin-76であった。NATO加盟国以外からはカタールのC-17,パキスタン空軍のC-130とヨルダン空軍のC-130がその奇抜な塗装で多くの観衆の注目を集めた。


魅力的なデモフライト

公開日初日に当たる19日は生憎の悪天候により飛行展示のプログラムが目まぐるしく変更もしくは飛行取消しとなる航空機フアンには重苦しい1日となった。

しかし、開催2日目、3日目は青空も広がり朝10時から午後5時半までほぼノンストップでフライトのデモンストレーションが披露された。特に20日の午後にはスペシャルイベントとして英国航空創設100周年であるBOAC(British Overseas Airways Corporation)の復刻塗装に身を包んだB-747-436/G-BYGCがBA100便のフライトとして、英国空軍のレッドアローズ(Red Arrows)と「Best Of British」をモチーフにしたフライパスが実施された。


British Airways 創設100周年記念フライト

この記念塗装のBOAC機の機長はリチャードアレンウイリアムズ(Richard Allen-Williams)さん、そして客室乗務員のジュリアロウズさんは兄のダンロウズ大尉がレッドアローズ9番機の操縦桿を握っており、兄妹そろってのフライパスが実現した記念すべき日となった。

レッドアローズの編隊長を務めるマーティンパート少佐は「ブリティッシュエアウエイズのB747と翼を並べて飛行することは,我々パイロットたちだけでなくチーム全体、観客の皆様にとって忘れられない瞬間になったと思います。まさに最高の英国精神(Best Of British)であったと思います」とデモンストレーション飛行後に語っている。


飽きさせないプログラム構成

RIATの特徴は戦闘機による魅力的な展示飛行を見せることにある。午前、午後と各国の戦闘機、練習機、輸送機が離陸し特徴のある飛行を見せ、また、英国のアクロバットチーム「レッドアローズ」をはじめ、イタリア空軍の「フレッチェトリコロール(Frecce Tricolori)」、フランス空軍の「パトルイユ・ド・フランス(Patrouille de France)」などが華麗な飛行を披露し、会場から大きな喝采を博した。

飛行展示は1日のうち約7時間の間ほぼ切れ目なく続き、英国に続き、ドイツ、カナダやフランス、ベルギー、フィンランドの空軍機が印象的な展示飛行を披露した。特に旧東側諸国で使われたロシアの戦闘機スホーイ27フランカー(ウクライナ空軍所属機)、やルーマニア空軍のMiG-21も驚異的な空中機動をみせ、会場は大いに沸いた。

来年は7月17日―19日の開催となり、まだ行かれてない方は是非、来年に向かって準備をして頂きたい。


◽️掲載誌:月刊航空情報 2019年10月号 / せきれい社



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