“PLANE SUITES TEUGE” Teuge Airport, The Netherlands

アムステルダムから車で南東に進むこと約1時間、アぺルドールン(Apeldoorn)、そしてデーベンター(Deventer)といったオランダヘルダーラント州の歴史的な街に隣接したテウゲ(Teuge)飛行場を訪問する機会があった。 この飛行場は、1199m(RW08/RW26)の滑走路が1本あるのみの小さな飛行場であるが、オランダでは「レクリエーション飛行(*)」を楽しめる飛行場でもあり、また、国境を近くにするドイツ、ベルギー、そしてフランス、オーストリアからも多くのスカイダイバーが年間1万人もやってくるメッカとしても知られている。 その飛行場の入り口に建設された5☆宿泊施設“ PLANE SUITES ”。宿泊施設は、旧東ドイツの登録番号を纏ったイリューシンIl-18を利用しており、そのユニークさにも注目が集まり、国内外で安定した人気を誇っている。

今回はこの施設のオーナーであるBen Thijssen(ベン タイセン)さんにもインタビューに応じて頂けることもあり、人気の秘訣も知りたく足を運び訪問をした。

(*)レクリエーション飛行:スカイダイビング、遊覧飛行、操縦訓練など「飛行」することを複合的に楽しむこと


1日1組限定の5☆宿泊施設

ドイツ民主共和国(旧東ドイツ)のエーリッヒ・ホーネッカー書記長が頻繁に搭乗した機体を改造したことから、別名「ホーネッカーホテル(Honecker Hotel)」と呼ばれているこの宿泊施設は2010年4月にオープンし、今年で10年目を迎えた。 一般交通の利便性が良くない土地柄であるがなぜ、この飛行場に宿泊施設を建設しようとしたのかを率直に聞いてみた。

「商業価値」だけで選ぶのであれば、ロッテルダム(Rotterdam)空港やレリースタッド(Lelystad)空港の方が飛行場としての敷地も広く、またアムステルダムからのアクセスも悪くないので人を呼び込めます。しかし、ここに来る方のほとんどは、自家用機かチャーター機でやってきます。車で来る人のほとんどは、オランダ内のお客様か地元の空港関係者だけです。 そうなると、空いている空港で「発着時間の融通」が利き、「駐機料が安い」地方空港の方が家族単位、小グループで呼び込むことが可能です。これがここテウゲ(Teuge)飛行場の大きなアドバンテージであり、一点目の理由です。 二点目は、小さい空港なので夕方6時以降は基本的にフライトがない。だから、とても静かです。宿泊の基本は「安眠」確保です。ご存じのとおり、大きな空港では朝6時から、夜は11時頃まで頻繁に発着があり、「エンジン音」が空港敷地内に響き渡りますよね。 宿泊者の視点にたって決定した要因でもあります。


米国や豪州でも「飛行機ホテル」は人気の的ですが、そのほとんどが状態の良いアメリカ製の機体を改装し宿泊施設として一般に提供している。 なぜ、敢えて旧ソビエト製のイリューシンを選んだのかを尋ねてみた。

実は構想段階では、程度の良いアメリカ製(B727など)航空機を長年探しておりました。 しかし、緑が多いここテウゲ(Teuge)飛行場は、近代的な空港と異なりジェット機はふさわしくないですね。 アナログ(プロペラ機)な世界を模索しつつさらに5年間にわたり飛行機を探しました。

ホテル施設に改装するために、当初より頭の中に描いていたのはサウナ、ジャグジーとキッチンと大型ベッドが収まる2m以上の胴体幅が必要だろう。。。という漠然としたものでした。

そのうちに、元InterflugのIl-18の機体がハルブケ(Harbke/ザクセンアンハルト州)に放置されている情報を入手しました。 この機体は引退後に航空会社そのままの塗装でカフェレストランに改装され、外装は手直しが必要でしたが、内装は手入れがされて利用された経緯もあり、致命的なダメージはありませんでした。特に操縦席の計器類とそのレイアウトはオリジナルのままでしたので、即購入を決めた次第です。


「口コミ」だけで予約が入る

コロナ鍋で3月から休業していたが、7月から規制も緩和され営業を再開した。例年の実績では、年間の平均稼働率は90%を超えている。 その大きな要因はインターネット上の口コミ評価だそうだ。 ホテルサイトでは「満点の10」を付けている投稿も多く見受けられ、またBooking.comなどの口コミ評価ランクでは安定した9.6ポイントを維持している。

ホテル、サービス業界等のアワードにもノミネートされる機会も増え、2015年にはオランダホテル協会が開催している「ラグジュアリー年間アワード2019」で受賞し、2019年には「Unique Hotels of the World」を受賞している。

 「1日1組限定」。 日本ではなかなか稀な宿泊形態ではあるが、逆にロスも少なく、高いホスピタリティーでお客様を迎えることが出来、満足度も高く、リピート率も必然的に右肩上がりとなり、口コミで宿泊客が増えていくのである。

オランダにはこんな云われがある「オランダ人はクレイジーな眠りを好む」。今しばらくこのホテルから目が離せそうもない。


ホテル 一般情報


ホテル名  : PLANE SUITES TEUGE

住  所   : De Zanden 61b, 7395 PA Teuge, The Netherlands

連絡先   : +31-(0)6-1938 8603

Web sight : https://www.vliegtuighotel.nl/en/

宿泊料   : 1泊€365(2人分朝食、税金含) **日曜日から木曜日の宿泊料

         1泊€395(2人分朝食、税金含) **金曜日、土曜日の宿泊料 *2020,7月現在


主要設備  : ジャグジー、赤外線サウナ、ミニバー、フラットスクリーンTV,コーヒー&ティーメーカー、無料のインターネット、エアコン、

特注のバスローブとスリッパ


◽️掲載誌:月刊エアライン 2020年10月号 / イカロス出版


Hotel General Information


Hotel name: PLANE SUITES TEUGE

Residence: De Zanden 61b, 7395 PA Teuge, The Netherlands

Contact: + 31- (0) 6-1938 8603

Web sight: https://www.vliegtuighotel.nl/en/


Accommodation fee: € 365 per night (including breakfast and tax for 2 people) ** Accommodation fee from Sunday to Thursday

€ 395 per night (including breakfast and tax for 2 people) ** Friday and Saturday accommodation charges * As of July 2020


Main facilities: Jacuzzi, infrared sauna, minibar, flat screen TV, coffee & tea maker, free internet, air conditioner,

Custom bathrobes and slippers


◽️ published Magazine: Monthly Airline October 2020 / Ikaros Publications Co., Ltd.

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