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Kaneohe Bay Air Show and Open House 2025, Oahu, Hawaii

  • 執筆者の写真: Junji Sato
    Junji Sato
  • 9月24日
  • 読了時間: 5分

ブルーエンジェルスが戻ってきた

“Blues on the Bay”


ハワイ州・オアフ島にあるカネオヘ・ベイ海兵隊航空基地にて8月9日(土)と10日(日)の2日間、3年振りにブルーエンジェルスを迎え「カネオヘ湾航空ショー&オープンハウス」が開催された。ワイキキから車で40分、カネオヘ湾周辺に点在するオアフ島国定自然ランドマークであるコオラウ山脈の息を呑むような絶景を背景に華麗なアクロバットパフォーマンスを披露するブルーエンジェルスの飛行を見ようと基地開門1時間前から多くの観客が詰めかけた。「ブルーズ・オン・ザ・ベイ」と名付けられたカネオヘ湾航空ショー&オープンハウスは地元では「ケイベイ(Kay Bay)」航空ショーと呼ばれており、今年のハワイでの最大の航空イベントとして地元のTV放送局(KHON-TV)では「ブルーエンジェルス」の特集番組も開催前日の金曜日から放映されていた。             また、日本からも一番近いブルーエンジェルスの飛行演技を堪能できる航空ショーとしても認知度が高く、2022年に続き多くの日本人航空機ファンが訪れていた。

 

ハワイの伝統に沿って式典が開催

ケイベイ(Kay Bay)航空ショーでは、オアフ島住民を中心にハワイ諸島からの観客に対し、海兵隊ハワイ(Marine Corps Base Hawaii)

は、地域社会に軍の広報活動や兵器資産を示すだけでなく、ハワイ住民との共存を重要視し、2日間の航空ショーではハワイの司祭による伝統的なハワイの祝福の儀式で幕を開けた。その後、ハワイ海兵隊(MCBH)の司令官ジェレミー・ビーヴェン(Jeremy W. Beaven)大佐よりインド・太平洋地域の安定化の推進を説き、また同年11月10日に開催される海兵隊創立250年を記念する幕開けにふさわしい航空祭であると締めくくった。その後、海兵隊員による国歌演奏と特殊作戦軍のパラシュートによるアメリカ国旗とハワイ州旗を掲げ、航空ショーの開催に貢献してくれた地域社会への敬意を表した。

 

ノンストップで楽しめた空のページェント

9時より基地内への入場に始まり、10時から開始された式典が終了。待ちに待ったデモ飛行は10時半過ぎから海兵隊のオスプレイ(MV-22B)の飛行演技をはじめとして、KC-135のデモチームのフライトに続き、MCBH所属のKC-130とオスプレイによる空中給油を想定したデモフライト、米沿岸警備隊(Coast Guard)による災害救難のデモでは2年前に発生したマウイ島の火災、また航空祭直前に発生したアリューシャン列島での地震の影響でハワイ諸島全体に津波警報が発せられたこともあり、災害救助のプロセスにおける救援活動の臨場感は格別なものを感じた。午後のプログラムではB-52によるフライパス、ハワイ海兵隊(MCBH)オスプレイ2機と同基地所属・海軍のMH-602機、そして空軍からF-22が参加した上陸作戦をイメージした対地攻撃のドリルを展開し、銃撃と爆弾の炸裂音の効果も相まった実戦を思わせる臨場感を演出。ドリルの締めくくりは、F-22の低空飛行に合わせた恒例の”Wall of Fire”による爆発音で会場は驚きと歓喜に包まれた。プログラムの後半戦に入るとF-22デモチームによる重力を無視した驚異的な飛行を堪能しつつ、ファット・アルバート(C-130)による飛行を楽しみながらクライマックスのブルーエンジェルスの飛行へと誘う魅力的なプログラムが展開された。カネオヘ湾上空を華麗に舞うブルーエンジェルスのアクロバット飛行のスピードと卓越された操縦技術を体感した観客からは「感動と興奮が冷めない」という言葉が至る所から聞こえてきた。アメリカの象徴的な存在として期間中10万人を超える観客がブルーエンジェルスの飛行に魅了され、またケイベイ(Kay Bay)航空ショーを通してアメリカの航空技術の高さを再認識し、航空パフォーマンスの真髄を肌で感じる週末となった。

 

Kay Bay航空ショーの楽しみ方

 

マニア垂涎・レアなグッズを探索

海兵隊、海軍、空軍の部隊テントには、期間限定のレアなパッチやTシャツ、記念コインなどを買い求めるフアンが開門と同時にお目当の部隊ブースに列を作った。

会期中、ブルーエンジェルスの専用ブースには、記念Tシャツや帽子などを求める親子ずれで早朝から人の波が収まることがないほどの人気があり、午後になると会計で長い列ができ、結果、販売ブースに近寄ることもできなくなるので、希望される方は午前中が勝負であると思って間違いない。

 航空物品や記念品を取り扱うお店は30店舗近くあり、効率よく巡りデモフライトが始まる前にお好みの品物を確保しておきたい。

 

お薦めしたい特別席

デモフライトのメインとなるF-22ラプターやブルーエンジェルスの機体をより近く、かつパイロットのウオークダウンや整備士の動きも入れた撮影を望むのであれば、基地が用意している”Preferred Seating Ticket”の観戦券の購入をお薦めしたい。

土曜日・日曜日とそれぞれに購入が必要であるが大人1人$65に優先駐車券が$50の計$115の買い物となるが一般入場では捉えきれない撮影ができる専用観覧席(スタンド式で眺めも良い)で終日出入りも自由である。特に”Wall of Fire”の撮影はこの場所からが最高のショットとなることは間違いなく、初日はプリファードチケットを活用してブルーエンジェルスやF-22のエンジンスタートからランプインとアウトの動きや飛行を撮影し、2日目は、初日のロケハン経験を活かしてフライトラインを自由に動いてお目当の航空機を違う角度から撮影することができることも2日間開催の大きなメリットである。

**入場者数、出店者数はMCBHこ公式発表に基づくものです。

 

 

地上展示

海兵隊

Gulfstream Aerospace C-20G 16513

Lockheed KC-130J Hercules KB 0281

Bell Boeing MV-22B Osprey ALOHA WARRIORS/ VMM-268 YQ 8304

 

海軍

Boeing P-8A Poseidon 168758/RD-758

Sikorsky MH-60R Seahawk HSM-37 Easy Riders/168084 TH

 

空軍

Boeing C-17A Globemaster lll       HH 05-5147

Boeing KC-135R Stratotanker        HH 59-1499

Lockheed Martin F-22A-20-LM Raptor HH 04-4079

 

陸軍

Boeing CH-47F Chinook 16-08204

Boeing AH-64 Apache 23452

 

 

民間航空機

Airbus A-330-243 Hawaiian Air lines N378HA Disney Lilo & Stitch

Hawker Hunter F.58A N327AX Airborne Tactical Advantage Company(ATAC)

Airbus Helicopters H130  N11QN Blue Hawaiian Helicopters

Cessna 182S Skylane N4UW 

Cessna 172S Skyhawk SP N402CA

Bellanca CH-200 Peacemaker N251M Inter Island Airways of Hawaii

Beechcraft King Air 90 N61GN Hawaiian Life Flight


⬜️ 掲載誌: 月刊JWINGS 11月号 / イカロス出版

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