Honolulu Airport Local Report, Waikiki Hawaii

「常夏の島」ハワイ。日本人にとって「おなじみ」となっていたハワイは、コロナ前との観光客の構成が大きく変わっている印象を強く受けた。4年ぶりに訪れたダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)で観光客の出入国動向を探ってみた。


夏の終わりを満喫 アメリカ合衆国は9月5日(月)が労働者の日(Labor Day)で連休であり、この「労働者の日」は、多くのアメリカ人にとって夏の終わりを象徴する日でもあり、連休を利用し最後のヴァカンスを楽しむ家族連れでホノルルの空港は賑わいを見せていた。また一方、カナダとニュージーランドそしてオーストラリアからの旅行者も到着便の情報を見る限り増えているのではないかと感じるところである。 韓国とシンガポールからの旅行者も同空港の到着口では目につき、かつて大半を占めていた日本人の存在感は、とても小さいものと感じたほどであった。 誘致に向けたプロモーション しかし、Covid-19の後遺症も侮れない 8月29日にハワイ観光省の7月の実績が発表された。報告書からは驚きの数字が見えて来た。アメリカ西部からの旅行者は、2019年同時期の14.2%増の528,319人、アメリカ東部からは、2.3%増の249,157人がハワイを訪れている。 お膝元のハワイアン航空では、サンフランシスコ、ニューヨーク、サンデイエゴ線はこの夏休みには順調に実績を伸ばしている。また、2年ぶりとなるオークランドーホノルル線の運航を7月4日から週3便を開始。運航再開によりニュージーランドから避寒するハワイへの観光客や、ホノルル経由アメリカ本土行きでの需要を取り込みに成功している。 また、8月1日からは日本の羽田線も週6日発(木曜運休)の運行となりその復調ぶりをアピールしている。 一方、アラスカ航空は2022年4月、ハワイ線という人気路線を6月から11月まで「直行便」を運休すると発表した。 運休の理由は、人手不足による過重労働によりパイロットの抗議行動が長引き、パイロットの増員を図る一方で、教官の不足により訓練プログラムに滞りが生じていることを発表するなど、ここにもCovid-19の後遺症が顕著に現れ、繁忙期の8月に入っても人員配置に苦慮している現状が続いている。 アメリカン航空はコロナ禍の中でも、昨年の実績ベースで5月ー7月の座席占有率が平均で75.3%と高い水準をマークしている。また、コロナ前(2019年)の同時期の座席占有率84.6%を超える諸策の一つとして、ホノルル線以外のカフルイ(マウイ島)、リフェ(カウアイ島)、コナ(ハワイ島)線でこの10月から始まる低価格セールの事前キャンペーンに注目が集まっている。Webからの申し込み限定だが一例でファニックス発の片道運賃の最安値はマウイ島行き片道運賃が$266からとキャンペーン価格で更なる需要を喚起しようと躍起だ。 アイランドフライトで需要喚 低価格戦略のサウスウエスト航空 サウスウエスト航空は、ハワイでのアイランドホッピングのキャンペーン運賃を2022年末まで提供すると発表。同航空は現在、オアフ島のダニエル・K・イノウエ国際空港を拠点に、ハワイ州内、マウイ島、カウアイ島、そしてハワイ島のコナとヒロ5つの島々をわずか39ドルで結んでいる。また、コナとマウイ島を結ぶフライトも毎日運航しており、この6月には、マウイ島とカウアイ島を結ぶフライトを毎日運航し、より自由な島の楽しみを満喫できるプランを提供しこの夏場も搭乗率増加に貢献している。 ハワイに見る 日本の旅行需要はどうなる? 3回目のワクチン接種完了を条件に、水際対策が9月7日以降緩和された日本。帰国の際に入国に必要な事前PCR検査は無くなったのである。その効果もあり、9月3日以降の日本からホノルル到着便では、明らかに8月末の人数とは異なった日本人の到着が確認された。帰国のための様々な手続きもなく「ストレスフリー」で海外に出かけることができる環境は整ったものの、一方では改善されない円安による「割高感」や世界的に問題視されている「物価高」、それに伴うホテル代や航空運賃の高騰と日本人にとって「おなじみ」となっていたハワイは、まだまだ「あこがれのハワイ」であり続けそうな気がしてならない。


⬜️掲載誌:月刊エアライン 2022年11月号/イカロス出版




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