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Australian International Air Show, Avalon Australia

  • 執筆者の写真: Junji Sato
    Junji Sato
  • 4月29日
  • 読了時間: 5分

AVALON AIR SHOW 2025


AVALON 2025は凄かった!                 

オーストラリア、メルボルン市内から60km離れたアバロン空港で開催された航空宇宙、防衛そして民間の航空産業の展示会「Australian International Airshow and Aerospace & Defense Exposition」。                        

オーストラリアを中心に参加国は28カ国、期間中350機にもぼる航空機が集結した南半球最大の航空イベントの模様をお届けする。


全てが過去最高を更新!

2年に一度開催されるこのイベントは今年で16回目の開催。

今年参加した航空機の国別では、オーストラリア陸・海・空軍、ドイツ空軍、パプアニューギニア国防軍、シンガポール空軍、アメリカ陸・空軍と多くの民間航空機が一堂に集結した。

オーストラリア空軍を始めとする各国が参加する濃厚な展示飛行はまさに分単位で開催されることにおいても定評がある航空イベントである。

開催日程は3月25日から30日までの6日間であり前半の3月25日から28日まで開催されたトレードショーでも28ケ国から902 の出展団体が参加し、6万人の来場者となった。

また、一般公開となる3月28日午後から30日までには14万人以上の観衆が来場し、全体として6日間の開催期間内で20万人以上が来場したことになり、過去最高の記録を更新。まさに南半球最大の航空イベントとなった。


天候の変化で刻々と変わるフライトスケジュール

一般入場で楽しめる航空ショーは、初日となる3月28日のみ12時以降から入場が始まる(29日と30日は朝8時から入場)。     当日のフライトスケジュールはAVALONのアプリをダウンロードして最新の情報を手に入れることができる。メルボルンはオーストラリア大陸の南東部に位置し、大陸では最南に位置しているため、この季節は夏から秋に向かい天候の変化は目まぐるしく変わり、また風が強い。フライトスケジュールが変わることも多い中でシャッターチャンスを逃さないためにもこのアプリは必需品だ。


オーストラリア空軍機による多才な飛行フォーメーションを堪能                           

1日のフライトは、AUSSI TIMEで11時頃から始まる。       

国歌斉唱とオーストラリア陸軍パラシュートチームの降下がその合図だ。                           

先陣を切るのがオーストラリア空軍のF-35A,F/A-18Fによる航空接近支援攻撃(CAS)、そしてP-8Aポセイドンによる索敵・哨戒と海上での模擬攻撃を披露。また、場面を変えて相手側からの攻撃をかわすフレアーによる回避飛行も披露しその存在感を示した。    

最新型航空機による爆音を轟かせたショーの合間には、第二次大戦で活躍したP-51ムスタング、スピットファイアー、シーフェリー戦闘機による模擬空中戦と対地攻撃のデモが披露され、火薬を使った演出には大勢の観客の驚きと興奮を喚起させる仕掛けにも十分に楽しむことができる。                      

午後のメインの一端を担うオーストラリア空軍のアクロバット飛行チーム「ルーレッツ(Roulettes)」の息を呑むようなフォーメーションと高速での機動飛行、そして続くようにマット・ホールレーシングが操るMXS-Rによるスーパーカーとのコラボアクロバット飛行は来場した観衆を大いに沸かせた。飛行デモンストレーションの後半には米空軍のC-17グローブマスター、F-16ファイテング・ファルコンやF-22ラプターの迫力ある展示飛行とその機動力に、訪れた航空機フアンや観衆には感動的な思い出となったに違いない。

 

AVALONを楽しむ / 次回開催にも期待!            

本年開催で話題をさらったのはアメリカ空軍のF-22ラプターの展示飛行であり、地上展示ではMQ-28A “Ghost Bat”や日本では先ずお目にかかれないパプアニューギニア空軍が所有するP-750/XSTOLであった。                         

AVALON航空祭の撮影アドバンテージは観客席と滑走路までの距離が近い事である。単焦点の500mm/600mmレンズがあればより迫力のある絵作も可能だが、気温が高いので陽炎の影響も心配だ。現地のカメラマンも100mm−400mmのズームレンズと400mm単焦点の組み合わせで活動を行なっていた。反面、午後から次第に逆光となるため順光での撮影を求めるのであれば、エプロンを移動しながらの工夫は必要となってくるので軽いレンズが動きやすい。

主な撮影ポイントとしてはグランドスタンド前周辺(滑走路に向かって左側R/W36方向)が中心。しかし戦闘機などの出入りのタキシングを撮影するのであれば北側(滑走路に向かって右側奥R/W18方向)で撮影することをお薦めしたい。日本の航空祭ではなかなか撮影することができないF-35とF/A-18の混成フライトや第二次大戦中の名戦闘機による模擬空中戦などシャッターチャンスは無限大である。筆者も実に20年ぶりにオーストラリアでの航空祭を満喫した。次回の開催は2年後の2027年3月となり、また新たなプログラムの構成の中で魅力的なデモフライトが繰り広げられ、最先端の航空技術を、見学できることは大変興味深い。

 

 

ミリタリー系地上展示機一覧

Australia

・ Air Force

Airbus KC-30A 33SQN A39-001 (MRTT)

Airbus EC-135 T2+ 723SQN N52-009

Alenia C-27J Spartan 35SQN A34-007

Boeing F/A-18F Super Hornet 1stSQN A44-210/167966

Boeing EA-18G Growler 6SQN A46-307/169154

Boeing E-7A Wedgetail 2SQN A30-003

Boeing C-17G Globemaster lll 36SQN A14-206

Boeing F-35A Lightning 2 0CU “Tiger” A35-032

Boeing MQ-28A Ghost Bat A15-005/ATS(Airpower Teaming System)

-005

Boeing P-8 Poseidon 11SQN A47-008

Pilatus PC-21 A54-0381 RAAF Acrobatic Team “ROULETTES”

 

・ Navy

Sikorsky/Lockheed Martin MH-60R Seahawk N48-021/168834

・ Army

Sikorsky/Lockheed Martin UH-60M Black Hawk A60-006

Boeing CH-47 F Chinook C SQN A15-302

Germany

・ Luftwaffe(Air Force)

Airbus A400M-180 54+36

New Zealand

・Air Force

Lockheed Martin C-130J-30 Super NZ7013

Papua New Guinea

・ Defense Force

P-750 XSTOL P2-702

Singapore

・ Air Force

Boeing CH-47F Chinook x 2 “Mustang” 88161/88162

Pilatus PC-21 x 2 9108/9116

 

United States

・ Air Force

Boeing C-17 Globemaster lll HH Hickam AFB /05-5146

General Dynamics F-16C Fighting Falcon PACAF 35th Fighter SQ WP(Wolf Pack)AF88-0528

General Dynamics F-16C Block 40H AF90-0736

Lockheed Martin F-22 Raptors x 2 AF07-0136/AF07-0131

 

・ Army

Boeing AH-64E V6 Apache Guardian/03326


あなたの欲しいものが集結!

AUSSIE的なコレクションを探す

 メルボルン市内にもCollectors Aircraft Modelsなど4件ほど航空機モデルを取り扱うショップはあるが、移動に時間を費やすのは限られた滞在時間の中ではもったいない。AVALONの会場内でもコレクターの心をときめかすショップが出店しているので紹介したい。

手始めに3つの場所を探索することから始めよう。

① エプロンに並ぶ展示機の各航空隊のブースの探索

② 会場内に設けられた”Flyers Market”(今年はHALL 4)に突撃

③ AVALONの記念グッズのみを取り扱うオフィシャルブースを訪問

航空機の撮影に集中するかたわら、ここでしか入手できないレアな航空コレクションのアイテムを探してみよう。


◻️掲載誌:月刊JWINGS 6月号 / イカロス出版



 
 
 

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