“Grand Old Lady”DC-3/PH-PBA、Schiphol The Netherlands

Dutch Dakota Association創立40周年

今年で創立40周年を迎えたDDA(Dutch Dakota Association)。2021年5月からスキポール空港に活動拠点を移し、事務所と格納庫を構えての新たな門出となった。企業のサポートと支援者の協力で長年にわたり機体の維持・管理をしてきた航空会社である。2020年3月以降新型コロナのパンデミックによって、プレジャーフライト(遊覧飛行)を運行するDDA Classic Airlinesは経営的にも厳しい状態が続いたが、新しい体制の中で「持続可能な経営と運行」への挑戦も始まっている。


苦難を乗り越えて

パンデミックから学んだ事


 1年半以上にわたり乗客を搭乗させての飛行ができなかったことは経営的には大きなダメージを被ったが、パンデミックを契機に今までの「管理」の見直しも測る時間があったことは幸いした。特にパイロトの確保や機体パーツの調達方法などを見直す事が出来たと語る会長のフエイ ヤスキ(Feije Jaski)氏。今回、スキポール空港へ拠点を移したことにより、ハンガー(格納庫)の固定費の削減、また、アムステルダムに隣接した地の利で、より多く、そしてフレキシブルな時間帯で就労できる地上スタッフの確保等、レリスタット(Lelystad)空港より年間の支出が軽減できたそうだ。また顧客にとっても空港へのアクセスの利便性が高まり、2022年3月から予約を再開した人気フライトである「チューリップフライト(5月開催)」にはコロナ前の1.7倍の申込があったことも「持続可能な運行」に大きなプラス要素の一因であることは間違いなさそうだ。


DDAの航跡

DDAの歴史は古く、1982年に設立され、飛行可能なDC-3(C-47)を購入、旧ダグラス社の機体に精通した整備員達が日常の整備と修復作業を行っている。

創立以来、3機のDC-3(C-47)と2機のDC-4(1機は部品取り)を購入している。 遊覧飛行の運行を管理するDDA Classic Airlinesが現在運行する機材DC-3/PH-PBAは、アメリカ陸軍航空隊向けに1942年、当時カリフォルニアリングビーチにあるダグラス社によって製造されたC-47Aスカイトレインであり、ノルマンディー上陸作戦(1944年6月)にも参加した機齢80年の名機である。

大戦後は、オランダ王室ベルンハルト侯子(オランダユリアナ女王の王配)の旧政府専用機として運用され、登録番号は侯子の称号Prins Bernhard Alfaの頭文字からPBAとなり、現在はオランダ国家交通文化財登録がされている機体でもある。1994年以降、同機の機体整備には、DC-3の整備資格を持った30名の整整備士によって整備維持がされている。また、DC-3のフライトシュミレーターを活用し、安全運行を励行する9名のパイロットと120名のボランティア(内地上職員も含む)によって支えられている。


チューリップフライトが再開の兆し

飛行機好きにはたまらない

プロペラ機の魅力

2021年7月以降、新型コロナの感染拡大が小康状態になり、行動制限が撤廃されると飛行再開に向けた準備が始まった。約8ケ月間に及ぶ機体整備とパイロットの訓練を終了し、2022年はチーリップが咲く5月から定期的にオランダ国内のプレジャーフライトを継続している。

日常、我々が航空機を利用するのとは異なり、搭乗口が低いプロペラ機だからこそ感じる機体との近さも魅力の1つ。タラップから直接搭乗するスタイルだから味わえる興奮もDC-3の機体だから味わえる魅力でもある。

搭乗時には空の安全を支えるスタッフの働く姿も間近に見られる安心感も格別な体験であり、いつもなら何気なく見逃してしまいそうな、エンジン音や、機体に伝わる振動などもプロペラ機に乗るからこそ新鮮に感じることの楽しみがDDA Classic Airlinesにはある。 また、多くの読者の皆さんが心配する飛行中の揺れは、プロペラ機だから大きく揺れることはなく、大型のジェット機では味わえない地上400−500mほどの高さを飛行する機上からの景色がパノラマのように見渡すことができるのは、プロペラ機の醍醐味でもある。


日本からも予約可能

片言の英語が出来れば搭乗は問題なし。ホームページからフライト情報を入手して予約をしてみよう。4月―5月はチューリップが開花して、オランダ北部への飛行は「色鮮やかな絨毯」の景観が楽しめる。

DDA Classic Airlines 英語のHP:https://www.dutchdakota.nl/en/home/

支払いはクレジットカード決済であり、送金の手間もなない。


交通と宿泊について

日本からのDC-3搭乗希望者はスキポール空港から簡単にアクセスができる。スキポール空港内バスターミナルから180番のバスに乗車して15分。Schphol,Canadawegのバス停で下車、徒歩5分で搭乗ターミナルとなるKLM Jet Center Amsterdam(通称GA Terminal)へ到着。

近隣のシュタイゲンベルガーエアーポートホテルに宿泊(空港からはホテルの無料シャトル利用可能)すれば、ホテルから徒歩10分。


⬜️掲載誌:月刊エアライン 2022年11月号/イカロス出版




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