Aerodrome De Cerny‘Musée Volant Salis’, La Ferté-Alais Cerny, France
パリ近郊のFlying航空博物館
パリ、南の郊外(50km)南エソンヌ地方の牧歌的な丘陵地に位置する小さな町、Cerny(チェルニー)にあるLa Ferté-Alais(ラ・フェルテ・アレ)の飛行場を訪問した。ここには古典機から第一次大戦そして第二次大戦の機体を中心に収集した航空博物館‘Musée Volant Salis’がある。 この航空博物館にはFokker Dr.1 Triplan、CASA 352(Ju-52), Boeing B-17G,Yak-3やVought Corsairなどの飛行可能な航空機50機以上が保管され見学することができる。
1日かけて見学
魅力的なハンガー内の航空機
第1次世界大戦時のフランス軍パイロットであったジャン=バティスト・サリ(Jean-Baptiste Salis)は1933年にこの地、La Ferté-Alais(ラ・フェルテ・アレー)に飛行場を建設した。
80年以上の歴史を刻んだこの航空博物館はジャン=バティスト・サリ(Jean-Baptiste Salis)が1937年から収集し始めた1919年製のブレリオXIを含むプロペラ機など数十機を修復・復元したのが出発点であった。現在は彼の子孫2代で継承され運営・管理されている。
博物館の展示機は年代別に5つのハンガーに収納、展示されている。 この博物館の中で注目したい展示機は、Blériot XI, Spad X111, Fokker Dr.1 Triplan、CASA 352(Ju-52 Junkers),P-51 Mustang、B-17Gなどが挙げられる。また、見学者は自由に機体に触れることも可能で、コックピット内の写真撮影も特に規制は設けていないのが嬉しい。
底抜けに楽しめる!
フランスを代表するFlying博物館
2019年は6月8日と9日に開催
例年、入場は朝9時から始まり、午前中(10:00−12:00)はフライトラインにずらりと並んだ名機の間を自由に歩きながら写真を撮ることができる。午前中のフライトは遊覧飛行(有料)で飛び上がるTravel Air 4000やBoeing Stearman,やNorth American T-6などが頻繁に離発着を繰り返すので、シャッターチャンスは数多くあり、飽きることがない。
午後から始まる展示飛行プログラムにはストーリー性があり、人類が航空機を発明し飛行を試みた時代から始まり、第一世界大戦での空中戦、そして第二次大戦時のドイツ空軍の圧政に立ち向かう連合軍(フランス、イギリス、アメリカ)との空中戦をドラマチックに演じている。また、“Tora-Tora-Tora”と題したゼロ戦?とカーチスP40の空中戦による太平洋戦争まで構成を広げた演出には、会場内からも喝采の拍手が巻き起こる。 ショーの後半は、Fouga Magisterに始まるJET時代の到来から最新鋭のRafaleの飛行展示までノンストップで楽しめる。最新航空機だけが飛び交う航空祭と異なり、「航空機」を通じ人間がどのように関わり、発展した過程などを感じられるフランスのテイストも感じられる航空祭である。 また、会場内では航空機グッズを取扱うプロショップが80以上出店しており、航空機の計器や無線機を扱うショップ、大戦機のイラストやリトグラフを扱うショップ、フランス空軍の放出品を扱うショップなどオリジナリティーを持った商品を扱っており、覗いて歩くだけでも数時間は必要であり、1日が過ぎるのを早く感じる。
最後になるが、この記事を読んだ読者の方が‘Musée Volant Salis’を訪問するきっかけを掴んでいただけたのであれば嬉しい限りである。
訪問のための一般情報
Aérodrome De Cerny
‘Musée Volant Salis’
La Ferté Alais, Cerny, France
・住所:Aérodrome De La Ferté Alais 91590 Cerny, France
・Tel:01 64 57 52 89
・Fax:01 64 57 76 55
・e-mail : contact@musee-volant-salis.fr
・ホームページ:http://www.musee-volant-salis.fr
・開館:月曜から土曜日まで 09:30-12:00,14:00-17:00 日曜日・祝日 14:00-17:00 休館日:木曜日
・入場料:8 ユーロ(2019年1月現在)
・ アクセス:
パリ郊外線(RER)利用の場合:パリ、リヨン駅よRERにてGare de Viry-Chatillon駅にて乗り換えLa Ferte-Alaisまで約1時間。駅から は徒歩30分、もしくはタクシーで8分(15ユーロ)
レンタカーの場合:パリ市内から環状線A6号線から国道D191号線に乗り換えて約60分(50km)の距離。
・施設:
博物館内にはプロショップも併設されこの博物館でしか購入できない Tシャツやポスターなどを入手することが可能だ。
・体験飛行:
事前予約をしておけば、日本では味わうことができない、古典機に乗っ
た空中散歩も可能である。
Aero Vintage Academy(参考金額/2019年1月現在)
複葉機 Travel Air 4000 250ユーロ
複葉機 Boeing Stearman PT-17 250ユーロ
North American T-6 450ユーロ
North American T-28 650ユーロ
◽️掲載誌:月刊航空情報 2019年4月号 / せきれい社
Aérodrome De Cerny
‘Musée Volant Salis’
La Ferté Alais, Cerny, France
・ Address: Aérodrome De La Ferté Alais 91590 Cerny, France
・ Tel: 01 64 57 52 89
・ Fax: 01 64 57 76 55
・ E-mail: contact@musee-volant-salis.fr
・ Homepage: http://www.musee-volant-salis.fr
・ Opening: Monday to Saturday 09: 30-12: 00, 14: 00-17: 00 Sundays and public holidays 14: 00-17: 00 Closed: Thursday
・ Admission fee: 8 euros (as of January 2019)
· access:
By Paris Suburb Line (RER): From Gare de Viry-Chatillon station in Paris, transfer at RER to La Ferte-Alais in about 1 hour. From the station
30 minutes on foot or 8 minutes by taxi (15 euros)
Rent-a-car: Approximately 60 minutes (50km) from the city of Paris by transferring from the loop line A6 to the national highway D191.
·institution:
There is also a pro shop inside the museum where you can get his T-shirts and posters that can only be purchased at this museum.
・ Experience flight:
If you make a reservation in advance, you can ride a classic machine that you can not taste in Japan
It is also possible to take a walk in the air.
Aero Vintage Academy (reference amount / as of January 2019)
Biplane Travel Air 4000 250 euros
Biplane Boeing Stearman PT-17 250 euros
North American T-6 450 euros
North American T-28 650 euros
◽️Published Magazine: Monthly Aireview April 2019 / Sequireysha Ltd.
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